【中完】彼女なんて辞めてやる。
『へぇ。そっか。

私もそのつもりだったよ。』

「だった?」

『ねぇ。私たちって、付き合って1ヶ月記念日!みたいに祝ったことないよね?』

「ああ。」

『それはね、私自身が、1ヶ月ごとに祝うってめんどくさそうだと思ってたから。

だけどね、この前さ、この頃仲も悪くなってきたし 付き合って3ヶ月だからデートどう?って誘ってみたの。』

キョトン、として目をパチクリさせている浅岡 樹。

「え?」

『ふふ。でもね、君は。

隣のクラスの女の子と一緒に手を繋いで歩いてたよね。

既読ついてたのに、何も言ってくれなかったね。

用事があるのなら、そっちを優先してくれて構わない。むしろ、そうして欲しい。

それなのに、既読無視でほかの女の子と歩いているのを見るのは嫌だな。その時に思ったの。

あれ?私たちって付き合ってんの?って。

たとえ、一緒にいた女の子が妹でも、従姉妹だったとしても。無理ならそう言って欲しかった。』
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