【中完】彼女なんて辞めてやる。
……こいつ、小四の妹に好きな人への告白のアドバイス貰ったの?

努力は認めるが、有り得ないだろう。うん。ちょっとビックリ。

当事者のひとりにも関わらず、脳内でゆっくりとツッコミをし始めた私。ああ、絶対に初期からキャラ変更してるよなぁ。まぁ、気にしないけど。

出してもらったお茶を啜る。

「だって、茉水お姉ちゃんに告白すると思ってたんだもん!なのに、なのに!!なんで!?なんでその女なの!?

私はお兄ちゃんに幸せになって欲しいの!!!」

後から見返せばきっと、この言葉だろう。この言葉でキレたんだ。

かチャリ、と高い音を立てながら瑠璃ちゃんに向く。

『ねぇ。』

今まで口を開かなかったからだろうか。それとも、私の視線が鋭かったからだろうか。

はたまた、ただ単純に今まで黙っていたやつが急に話し始めた事に驚いたのだろうか。

理由は分からないが、私に声をかけられた瑠璃ちゃんは少し肩を揺らした。
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