おはようからおやすみを笑顔で。
その後も、姉はいろいろ質問を投げかけてきた。
予想していた質問から、してなかった質問まで。
だけど、斉野くんが上手くフォローし続けてくれて、ボロを出すことなくお開きとなった。
「本当にここまででいいの?」
レストランを出てすぐそこにある駅の前まで姉を見送る。
用事があって忙しいため、夕方の飛行機で帰らなければならないそう。
空港まで見送ろうと思ったのだけれど「どうせまた年末には帰ってくるし、二人きりの邪魔になっちゃうから」と言われてしまう。
「それじゃあ斉野くん。妹を今後もよろしくお願いします」
姉が斉野くんにそう言うと、彼も「こちらこそ」と爽やかに返す。
そして、姉は駅の構内へと消えていった。
姉の姿が完全に見えなくなってから、私は彼に
「い、いろいろありがとう!」
とお礼を伝える。
「別に。問題なく終わって良かったな」
「う、うん。でも結局、斉野くんにはいろいろ嘘を吐かせちゃったね。嘘吐きたくないって言ってたのに」
「嘘より本音の方が多かった。お前のこと好きな理由とかは全部本当のことだし」
さらっとそんなことを言ってくるけれど、彼はどこまでもクールな表情をしているから、本気なのか冗談なのかわからない。
恥ずかしいから冗談であってほしいと思う反面、本気だったら嬉しい、なんて思う自分もいて……自分の気持ちに訳がわからなくなる。
予想していた質問から、してなかった質問まで。
だけど、斉野くんが上手くフォローし続けてくれて、ボロを出すことなくお開きとなった。
「本当にここまででいいの?」
レストランを出てすぐそこにある駅の前まで姉を見送る。
用事があって忙しいため、夕方の飛行機で帰らなければならないそう。
空港まで見送ろうと思ったのだけれど「どうせまた年末には帰ってくるし、二人きりの邪魔になっちゃうから」と言われてしまう。
「それじゃあ斉野くん。妹を今後もよろしくお願いします」
姉が斉野くんにそう言うと、彼も「こちらこそ」と爽やかに返す。
そして、姉は駅の構内へと消えていった。
姉の姿が完全に見えなくなってから、私は彼に
「い、いろいろありがとう!」
とお礼を伝える。
「別に。問題なく終わって良かったな」
「う、うん。でも結局、斉野くんにはいろいろ嘘を吐かせちゃったね。嘘吐きたくないって言ってたのに」
「嘘より本音の方が多かった。お前のこと好きな理由とかは全部本当のことだし」
さらっとそんなことを言ってくるけれど、彼はどこまでもクールな表情をしているから、本気なのか冗談なのかわからない。
恥ずかしいから冗談であってほしいと思う反面、本気だったら嬉しい、なんて思う自分もいて……自分の気持ちに訳がわからなくなる。