おはようからおやすみを笑顔で。
突き放せなかったのは、斉野くんの優しさだろう。やっぱり、彼は昔から優しい人だったんだ。
……一方、その斉野くんから告白された時に酷い言葉をぶつけてしまった過去の自分自身を思い出し、彼に対する罪悪感が押し寄せてしまった。
「……あ、じゃあ大学生の時も付き合っていたっていうのはただの噂?」
そう言えばさっき、神代くんとマイちゃんがそんなことを言っていたので尋ねてみる。
「ああ、全く付き合ってない。友人として絡むことは多かったから誰かに誤解されたんだろうな。……でも大学卒業する前くらいに、凛花の態度が変わり始めて」
「え?」
「俺は当時彼女はいなかったけど、俺の周囲の女の人とかに嫌がらせを始めたんだよ。嫌がらせって言っても法に触れるほどじゃないけど、俺に近付くなとか、自分が彼女だからとか、そういうことを直接言いにきて」
それを聞いた瞬間、私も嫌がらせされたことを嫌でも思い出してしまった。でも、凛花ちゃんも必死だったんだろうな。自分が好きな人の側に女性がいることだけでも嫌になるくらい、斉野くんのことが好きだったんだろうな。
小学生の頃は理解出来なかったけれど、今ならわかる気がする。私も、今日ずっと仲良さそうに話してたいる斉野くんと凛花ちゃんの姿を見るたび、心がチクンと痛んだから……。
……一方、その斉野くんから告白された時に酷い言葉をぶつけてしまった過去の自分自身を思い出し、彼に対する罪悪感が押し寄せてしまった。
「……あ、じゃあ大学生の時も付き合っていたっていうのはただの噂?」
そう言えばさっき、神代くんとマイちゃんがそんなことを言っていたので尋ねてみる。
「ああ、全く付き合ってない。友人として絡むことは多かったから誰かに誤解されたんだろうな。……でも大学卒業する前くらいに、凛花の態度が変わり始めて」
「え?」
「俺は当時彼女はいなかったけど、俺の周囲の女の人とかに嫌がらせを始めたんだよ。嫌がらせって言っても法に触れるほどじゃないけど、俺に近付くなとか、自分が彼女だからとか、そういうことを直接言いにきて」
それを聞いた瞬間、私も嫌がらせされたことを嫌でも思い出してしまった。でも、凛花ちゃんも必死だったんだろうな。自分が好きな人の側に女性がいることだけでも嫌になるくらい、斉野くんのことが好きだったんだろうな。
小学生の頃は理解出来なかったけれど、今ならわかる気がする。私も、今日ずっと仲良さそうに話してたいる斉野くんと凛花ちゃんの姿を見るたび、心がチクンと痛んだから……。