おはようからおやすみを笑顔で。

斉野から沙耶へ昼間送った、【今日、会えるか?】というメッセージに対し、彼女から返信が来たのは、十七時を少し回った頃だった。


【大丈夫だよ!斉野くんはまだ仕事中だよね?ご飯作って家で待ってるね?】


そのメッセージを愛しく感じ、斉野は思わず、にやけそうになった口元を右手で覆う。


思えば、あの同窓会の日から今日まで、自分の仕事が忙しく、沙耶とまともに会えていなかったな、と思い返す。

メッセージは極力送っていたものの、やはり直接会いたい。
直接会って顔を見たいし、彼女への溢れるほどの自分の気持ちは、メッセージを通してではなく、自分の口から伝えたいという思いもあった。

元々仕事の早い彼ではあったが、普段以上に素早く仕事を片付け、職場を後にした。
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