布教師は歩いていた
「わかった。じゃーまた今度。ごめんね」

「で、何の話。」

「…神様がな、この世界を救ったって話。」

「はぃ?」

「地獄みたぃに見えるけどな、僕たちを天国っていう霊の世界に迎え入れてくれてん。僕たちは神様の子供なんすょ。」

「もう行くわ…」

「うん。はぃ」

おばあちゃんは車を押し出した。

蒲野はそれを少し見送った。


第一話おわり
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