貴方のコト好きでした
あれから星矢は、中学生になって大人になっていた。
部活動にも入ったらしく、学校生活を楽しく過ごして
いた。
個人的に嬉しいはずなのに、何故か寂しかった。
私を忘れてしまったかのように…。
私が死んで約4年は経つ…忘れられても仕方ないと思ったけれど…でも、星矢だけには忘れて欲しくなかった。
まだ、やり残したことがあるから。
伝えないといけないこと。
伝えたいこと…。
だから私は…異世界から魔界の扉を開けて今、この世界
に来ている。
でも…ずっと居られるわけじゃない。
約束した…49日までと。
約束を過ぎれば、自動的に異世界へ戻される。
だから、49日まで…49日までに…伝えたいことを、
やり残したことを済ませないといけなかった。
< 3 / 30 >

この作品をシェア

pagetop