貴方のコト好きでした

「ねぇ、西臨寺さんと北神君って…知りあい？」
「え？」
「だって、西臨寺さんが自己紹介し終わった時、北神君
　が驚いた顔してたから」
「俺は知らない」
「なんだぁ～」

私は…てっきり気づいてくれていたのかと思っていた。
確かに、４年前に死んだはずの人間が生き返るわけない
同じ人間だって信じてもらえるわけない。
だけど…少しでもいいから気づいて欲しがった…。
あれから少しは学校には慣れてきたものの、自分のやり残した事は一切出来てない。
とある放課後…私は頭を冷やす為に屋上に出た。
　　　　　　　　ｶﾞﾁｬｯ

そこに居たのは星矢だった。
他人と証された私は、少し気不味い雰囲気になっていた
星矢は、ベンチに寝込んでいた。
久々の学校で、自分も疲れが出ているようだった。