永遠の片思い
「ママ!」
「なに?ドタドタ走らないで」
「ごめん、」
「で。何なの?」
「卒業後のこと…なんだけど…」
「あなた就職じゃなかったの?」
「えっと……
その……あたし…やっぱり夢諦めたくない!東京に行って自分でバイトして生活しながら芸能界を目指したい!」
「ダメよ!そんなのあなたには無理!」
「そんなのやって見なきゃわかんないよ!」
「やらなくても分かります!
あの子には才能があった…あなたには才能なんてない!こんな普通の家に産まれたんだから!」
「なにそれ…
こんな家に生まれてこなきゃよかった!
やってもないのに決めつけないでよ!ママなんて大っ嫌い!」
「瑠奈?!」
絶対に帰るもんか!
絶対に卒業したら東京に行くんだ!
心でそう決めて家を飛び出した
「何してんだろ…自分…」