神様には成れない。


「ちなみにその子はそれなりに顔もいいし、性格も私からすれば難ありな所もないよ」


そんな私の様子を察したのか、フォローするように相手の話をしてくれる。


「そうなんだね」

「う~~ん。興味ない?」

「興味ないというか……」


そこで言い淀んでしまい、沈黙が流れる。

興味ないかどうかは、そこまで重要には思えない。色んな人と知り合いになれる事は悪い事ではないのだ。

ならば何故こうも返答できないのだろうか。


「……あ!もしかして瀬戸ちゃん彼氏いないけど好きな人いる!?」

「えぇ!?」


煮え切らない私に対し、思い当たったと私を指し声を上げる。

言われた方もつい声を上げてしまったのだが、それが正解と取られたようで目に見えて分かるように瞳を輝かせた。


「ね!ね!どんな人!?」


この話題の返答は良いのかと思うほどの食いつき振りで、圧されるように後退りしてしまう。


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