モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
*
「今日は莉世、休み……か」
昨日から、一夜明けた水曜日。
莉世のことを意識しだしたあの日のように、外は雨が降っている。
教室に入ってすぐ、莉世の姿を探したけれど、大好きなその姿は今日はない。
気を失うだなんて相当だし、余程体調悪かったのかもしれない。
莉世、大丈夫かな……
昨日のことがあったけど、顔を見るだけでもいいから、莉世に会いたい。
「和栗」
「ん?あ、蒼井くんっ!!?」
席に1人座って何かを書いていた和栗に声をかければ、ビクッとして慌ててノートを閉じた。
ん?
なんだ?
今、チラッと小説らしきものが……
「今のは、見なかったことにして!!」
大袈裟に両手を広げて、珍しく顔を真っ赤にさせてアワアワしている和栗に、
「お、おう……」
思わず頷いてしまったのは言うまでもない。
「今日は莉世、休み……か」
昨日から、一夜明けた水曜日。
莉世のことを意識しだしたあの日のように、外は雨が降っている。
教室に入ってすぐ、莉世の姿を探したけれど、大好きなその姿は今日はない。
気を失うだなんて相当だし、余程体調悪かったのかもしれない。
莉世、大丈夫かな……
昨日のことがあったけど、顔を見るだけでもいいから、莉世に会いたい。
「和栗」
「ん?あ、蒼井くんっ!!?」
席に1人座って何かを書いていた和栗に声をかければ、ビクッとして慌ててノートを閉じた。
ん?
なんだ?
今、チラッと小説らしきものが……
「今のは、見なかったことにして!!」
大袈裟に両手を広げて、珍しく顔を真っ赤にさせてアワアワしている和栗に、
「お、おう……」
思わず頷いてしまったのは言うまでもない。