モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
──────────
“ 18時に駅前のブルースターに集合!!”
教室に戻って黒板を見れば、でかでかとそう書かれており、もう誰もいなかった。
お店の方に行っちゃったのかな?
18時まではまだ時間あるのに、皆ノリノリだなぁ……
「ブルースターって、確かバイキングのお店だっけ?」
「うん。そうだったと思う」
歩優と2人、黒板を見ながら話す。
バイキングなんて久しぶりだなぁ……
和中洋、色んなものが食べられるから、結構好きなんだよね。
って、あれ?
この字、どこかで見たような……
ふと目の前の字に、見覚えがあることに気づく。
どこで見たんだっけ…
「あっ、やばいっ!!」
「どうしたの?」
うーんと考える私の横で、ハッとした途端慌てだす歩優。
「そう言えば私、更衣室にポーチ忘れてきて取りに行くんだった!!ごめん莉世、ちょっと待ってて!」
「え、そうだったの?
更衣室鍵閉められちゃってるかもしれないから、1回職員室行った方がいいかも」
「分かった!!本当ごめん!!
すぐ戻ってくるから!」
「はーい」
と、急いで教室を出ていった歩優を見送った後、もう一度黒板を見る。
んー、どこでだっけ……
あ、思い出した。
この字、蒼井の字だ。
隣の席だから何度かノートとか見たことあるし、何よりこの右斜め上に上がっていく感じがテンション高めって感じで、蒼井っぽい。
優勝できたことが、よっぽど嬉しかったんだろうなぁ……
あんなに緊張してたもんね。
でもいつも、余裕たっぷりな蒼井が緊張してる姿を見るのは、なんだか貴重だったかも。
そう思って、心の中でふっと笑みを零していると。
「なーに、1人でニヤニヤしてんの?」
突っ立っていた私の横で、トンっと黒板につかれた手。
「別に、ニヤニヤなんかしてないし」
「そうかな〜
俺、視力は結構いい方なんだけどな」
“ 18時に駅前のブルースターに集合!!”
教室に戻って黒板を見れば、でかでかとそう書かれており、もう誰もいなかった。
お店の方に行っちゃったのかな?
18時まではまだ時間あるのに、皆ノリノリだなぁ……
「ブルースターって、確かバイキングのお店だっけ?」
「うん。そうだったと思う」
歩優と2人、黒板を見ながら話す。
バイキングなんて久しぶりだなぁ……
和中洋、色んなものが食べられるから、結構好きなんだよね。
って、あれ?
この字、どこかで見たような……
ふと目の前の字に、見覚えがあることに気づく。
どこで見たんだっけ…
「あっ、やばいっ!!」
「どうしたの?」
うーんと考える私の横で、ハッとした途端慌てだす歩優。
「そう言えば私、更衣室にポーチ忘れてきて取りに行くんだった!!ごめん莉世、ちょっと待ってて!」
「え、そうだったの?
更衣室鍵閉められちゃってるかもしれないから、1回職員室行った方がいいかも」
「分かった!!本当ごめん!!
すぐ戻ってくるから!」
「はーい」
と、急いで教室を出ていった歩優を見送った後、もう一度黒板を見る。
んー、どこでだっけ……
あ、思い出した。
この字、蒼井の字だ。
隣の席だから何度かノートとか見たことあるし、何よりこの右斜め上に上がっていく感じがテンション高めって感じで、蒼井っぽい。
優勝できたことが、よっぽど嬉しかったんだろうなぁ……
あんなに緊張してたもんね。
でもいつも、余裕たっぷりな蒼井が緊張してる姿を見るのは、なんだか貴重だったかも。
そう思って、心の中でふっと笑みを零していると。
「なーに、1人でニヤニヤしてんの?」
突っ立っていた私の横で、トンっと黒板につかれた手。
「別に、ニヤニヤなんかしてないし」
「そうかな〜
俺、視力は結構いい方なんだけどな」