モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
「ごめん、莉世遅くなって!!
あれ、蒼井くんがいる!」
「おー、和栗。
おかえり〜」
歩優を待っていることを話したら、俺も一緒に待つと言い出して聞かなかった蒼井。
「別に私1人で待ってるし、主役は蒼井みたいなもんなんだから、早くお店の方に行った方がいいんじゃない?」
「いいんだよ、別に。
それよりも俺は、可愛い莉世を1人で置いていく方が心配」
「…………」
私、子供じゃないんだけど……
なにその、お留守番ができない小さい子扱いは。
ちょっとムッとしたので言い返そうと思ったけど、
「莉世、お願い」
あまりに真剣な顔で言われるもんだから、一言言ってやりたいのを我慢して、2人で歩優を待つことにしたってわけ。
結局蒼井に流されてしまった……
「なになに?蒼井くんてば、愛しの仔猫ちゃんに男が寄り付かないか心配だからって、一緒に行くんだ?」
「そうそう。
こんなに可愛い子、男から見ればすぐに取って食いたくなっちゃうし。ま、そんな奴がいたら俺がどうにかしちゃうけど」
「きゃあ!!
蒼井くんてば、スパダリじゃん!!」