モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。

でも、私は──────


「たとえその気持ちが本当であったとしても、私は付き合えない」


真剣な顔してるって言ったって、元はチャラいはず。

同じようなことを他の、たくさんの女子に言ってるに違いない。

元がチャラ男なんだから、尚更…無理。


「気持ちは嬉しいけど、無理だから」


よし。

これで、この話は終わ……


「なんで?」

「な、なんで?」


り、じゃなかった………


「その、理由は?」

「り、理由?」

「そう」

いつもなら、こうやってきっぱり言えば、すぐに引き下がってくれるのに。

寧ろ、蒼井……なんか、目の奥がギラギラしてない?

グイグイ迫ってくるというか。

なんか、立っている間の距離も若干近いような……

逃がさない。

そう、言ってるみたいな。

< 20 / 318 >

この作品をシェア

pagetop