モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
Chapter3 ☂︎*̣̩⋆̩*
とびきりの
*
「蒼井っ……、も、もうむりっ……」
「だーめ。
俺の言うこと、聞くって言ったでしょ?」
「だ、だからってこれはっ……!」
先程の甘ったるい雰囲気の続き……
ではなくて、一夜が明けた土曜日の今日。
……ん?
あれ?
ぎゅっと目を閉じて覚悟していた私に、予想していたことはいつになっても起こらず、
「莉世、なんで目閉じてんの?」
「は………?」
代わりに振ってきた言葉に目を開ければ、目に涙を浮かべてひーひー笑う最低男が。
だ、騙された……?
「いやー、あまりにも可愛い反応してくれるし、ツンデレな莉世がデレるなんて貴重すぎて、ちょっと意地悪したくなった」
そう言って私から手を離すと、また笑い始める。
また、やっちゃった……
この展開、これで何度目?
この男がプレイボーイだってこと、今の今まですっかり忘れてたわ。
前に一度プレイボーイじゃないって思ったことはあったけど、やっぱり嘘。
そうだった、そうだった。
元々女の子の心を弄ぶのが、だーい好きだったもんねー、蒼井は。
さっきまでの優しくてあたたかくて、どこか一筋の光のような存在の蒼井はどこにいったの?
意識しまくって、変に期待していた自分がバカみたい。
「ごめん、ごめん」
───────イラッ
いかにも悪いと思ってなさそうなヘラヘラ顔に、フツフツと混み上がってくる怒りで心が崩壊寸前。
そんな私を差し置き、蒼井は目元の涙(笑いの方)を拭って、ニヤリと笑う。
「今日はもうさすがに何もしないけど、俺へのご褒美はまだ終わってねーよ?」
「は?」
「明日1日、莉世の時間を俺にちょーだい?」
「……つまり?」
今にもブチ切れ寸前の私の頭に、にっこり笑顔で手をポンッと乗せる。
「俺とデートして」
「蒼井っ……、も、もうむりっ……」
「だーめ。
俺の言うこと、聞くって言ったでしょ?」
「だ、だからってこれはっ……!」
先程の甘ったるい雰囲気の続き……
ではなくて、一夜が明けた土曜日の今日。
……ん?
あれ?
ぎゅっと目を閉じて覚悟していた私に、予想していたことはいつになっても起こらず、
「莉世、なんで目閉じてんの?」
「は………?」
代わりに振ってきた言葉に目を開ければ、目に涙を浮かべてひーひー笑う最低男が。
だ、騙された……?
「いやー、あまりにも可愛い反応してくれるし、ツンデレな莉世がデレるなんて貴重すぎて、ちょっと意地悪したくなった」
そう言って私から手を離すと、また笑い始める。
また、やっちゃった……
この展開、これで何度目?
この男がプレイボーイだってこと、今の今まですっかり忘れてたわ。
前に一度プレイボーイじゃないって思ったことはあったけど、やっぱり嘘。
そうだった、そうだった。
元々女の子の心を弄ぶのが、だーい好きだったもんねー、蒼井は。
さっきまでの優しくてあたたかくて、どこか一筋の光のような存在の蒼井はどこにいったの?
意識しまくって、変に期待していた自分がバカみたい。
「ごめん、ごめん」
───────イラッ
いかにも悪いと思ってなさそうなヘラヘラ顔に、フツフツと混み上がってくる怒りで心が崩壊寸前。
そんな私を差し置き、蒼井は目元の涙(笑いの方)を拭って、ニヤリと笑う。
「今日はもうさすがに何もしないけど、俺へのご褒美はまだ終わってねーよ?」
「は?」
「明日1日、莉世の時間を俺にちょーだい?」
「……つまり?」
今にもブチ切れ寸前の私の頭に、にっこり笑顔で手をポンッと乗せる。
「俺とデートして」