モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。

「絶対に、堕とすよ?
俺を好きにならない女は、いないから」

前言撤回。

こいつの真剣な顔とか見たことないっていうの。

あれは完全に演技だった。

他の女子と同じように、私が蒼井を好きになるのを誘導するための。


でも、残念だったね?

私はそうはいかないから。


「絶対、好きになんてならないし。
堕とせるもんなら、やってみれば?」


どうせ、無理だろうけど。


「ふっ……、上等だよ」


なにその余裕そうな、笑み……

ムカつくわぁ…


「上等って言ってる時点で、負け……」


「じゃ、ねーから。
一生かけてでも言わせてあげる。
俺のことが好きだって」


「一生って、バカじゃ……っん!?」


「ふっ…、可愛いなぁ」

< 23 / 318 >

この作品をシェア

pagetop