モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
「蒼井くんと霧雨さん、仲良さそうに話してる……」
「うわぁ、あの2人が並ぶとやっぱり迫力がすごいわ……」
「美男美女過ぎて、言うことないよね」
あーあ、蒼井のせいで色んな女子からバッシツングだよ……
教室の中だけじゃなくて、廊下からも視線感じるし。
「そこ、どいてくれない?」
私、座りたいんだけど……
「え?やだ」
「…………」
語尾に☆でも付きそうなくらい、楽しそうに突っ立ったままの私を下から見てくる。
イラッと指数が今のだけで、50は上がった気がする。
「そもそも、蒼井の席はこっちでしょ?
なんで私の席に………」
「ん〜、だって昨日の、ア・レで、話しかけても絶対無視されると思ってたから。ここに座ってれば、必然的に話すことになるだろうなーと思って」
「………」
そんな、ドヤ顔で言うことじゃないから……
てか、“ ア・レ ”とか、わざわざ強調しないでよ!!!
周りがザワザワしてるじゃん!!