モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。

「え………」


唐突な私の言葉に蒼井は一瞬真顔になった後、途端に慌てふためいた。


そりゃあ、驚くよね……

こんな重くて暗い話をした人から、いきなり告白だなんて。


「えっ……、えっ!!?
ほ、本当に?」


「うん。本当」


改めてそう言うと、蒼井はみるみるうちに嬉しそうに笑って、ぎゅっと私を抱きしめた。


「ちょっ……、蒼井っ!!」


「マジで?」


「え……?」


「ほんとの、本当?」


「うん」


耳元で真剣な声色で、何度もそれが本当かを確かめるように、聞いてくる蒼井。


「私は蒼井のことが好き。
夢なんかじゃない。本当だよ」


そう言うと、私をよりぎゅーぎゅーと、強く抱きしめた。


「ちょっと、蒼井!!
苦しいってば!!」


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