モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
そんな気持ちがますます膨れ上がっていく。
あ〜もう、どうしたらいいんだよ……
何も食べる気にはならなくて、昼休みに1人、机に突っ伏して考えていたけど、何も浮かんでこない。
莉世の声が聞きたい。
俺限定の可愛い表情が見たい。
ほんの数日。
目も合わないだけで、このつらさ。
自分でも自覚がないくらい、バカみたいに莉世に惚れてるんだろうな……
チラリと莉世の席を見たけど、大好きなその姿はなくて。
和栗もいないし、どっかでお昼食べてんのかな……
天気良いし、屋上か、中庭ら辺か?
もしかしたら鉢合わせるかもしれないし、どっかで会えば引き止めることはできるかもしれない。
話すのは難しくても、なんとか俺の気持ちだけは伝えたい。
よし。
行くか。
強く意気込んで、教室を出た。