モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
──────────


「ただいまー」


家に帰り玄関のドアを開けると、うちにはないはずのスニーカーが一足。


しかも、男物。


こんなのお父さん持ってたっけ……?


いやいや。

これ、どう見てもお父さんの趣味じゃないし……


じゃあ、一体誰の……って。



あれ?

これ、どこかで……



「…………」




まさか……


嫌な予感が頭をよぎり、慌ててローファーを脱いで、リビングのドアを開けると。




「おかえり、莉世」




にっこり笑って私を見る、思った通りの人物。




そう、蒼井がいた。


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