モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
莉世と、これからしたいこと、やりたいこと、成し遂げたいこと、いっぱいあったけど、私はこうすることに決めました。
莉世、今まで14年間ずっと隣に、一緒にいてくれて、本当にありがとう。
……でもケンカしたことも何度もあって。たまにさ、お互い、1週間くらい口利かなかったこともあったよね?
お互いなぜかそういうところは変に意地っ張りだから、なかなか謝らなかったよね。
「……っ、り…かっ……」
頬を伝っていく涙と共に、クスッと笑いがこぼれた。
苦しいこと、悲しいこと、つらいこと、いっぱいあったけど、それ以上に、莉世と一緒にいられることが何よりも嬉しくて、何よりも楽しくて、それが私の1番の幸せでした。
私たち、いつも一緒にいたから、運命共同体みたいなものだもんね。
……ねぇ、莉世?
私の心がもっと強かったら、病気と闘えたのかもしれないけど、こんな幸せな家に生まれて、莉世やお父さん、お母さんはもちろん、伊吹くんや、歩優ちゃん。
そんな愛しい人たちに囲まれて、言い表せないほどの愛情をもらって生きてこられたから、もう十分。