モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。

「でもさ、いつも女の子侍らせてたり、ジャ○ーズ気取ってカッコイイ台詞言ったりしてるよね?言ってることと、行動が違いすぎない?」


だって、そうだよね?

「んー、無視する手もあるけど、人としてどうかと思って。寧ろいつも笑ってる方が楽だよ」


「へー」

「そ、そうなんだ……」


その考えの結果が、あの行動になるってわけね。ら


てか、歩優…なぜ涙ぐんでいるんだ……


まあ、蒼井も好きでやっているっていうよりかは、良心で対応してるって感じか。


モテるってのも大変なんだなぁ……

「で?」


「で?とは?」


ちょうど持っていたメロンパンを食べ終わったようで、グイッと顔を近づけられた。


メロンパン食べるとか、女の子かあんたは!!


てか、近いんですけど……


「他に質問は?」


「質問?」


「莉世に好きになってもらうためには、俺のこと、全部知ってもらおうと思って」


「いや、その情報…どれも必要ないんで」


目を細めてニヤリと笑う蒼井の顔をグイッと押しのけようとするけれど、逆にその手を取られてしまう。


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