モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
◇
─────あの日は確か、午後から雨が降り出した日だった。
「はあ、最悪……」
傘を持ってきてなかった俺は、小雨のうちに早く帰ろうと思っていたのに、最悪なことに2年の女子に捕まってしまった。
くそっ、土砂降りじゃねーかよ……
やっと解放され、帰ろうと廊下の窓から外を見れば、雨がザーザーと音をたてていて。
外は暗いし、自分の心もどんよりで。
黙って流す方がめんどくさいと思っていたけど、実際はヘラヘラしてる方が疲れるな……
はあ……とまた、深くため息をつきながら、教室のドアを開けようとしたとき。
「………っ、」
ん?
なんだ?
ドアが閉まった状態の教室から聞こえた声。
もう時間も遅いし、外はひどいことになってんのに、こんな時間まで何して……
見れば1人で窓の外を見つめて立っている女の子。
そう、それが……莉世、だった。
─────あの日は確か、午後から雨が降り出した日だった。
「はあ、最悪……」
傘を持ってきてなかった俺は、小雨のうちに早く帰ろうと思っていたのに、最悪なことに2年の女子に捕まってしまった。
くそっ、土砂降りじゃねーかよ……
やっと解放され、帰ろうと廊下の窓から外を見れば、雨がザーザーと音をたてていて。
外は暗いし、自分の心もどんよりで。
黙って流す方がめんどくさいと思っていたけど、実際はヘラヘラしてる方が疲れるな……
はあ……とまた、深くため息をつきながら、教室のドアを開けようとしたとき。
「………っ、」
ん?
なんだ?
ドアが閉まった状態の教室から聞こえた声。
もう時間も遅いし、外はひどいことになってんのに、こんな時間まで何して……
見れば1人で窓の外を見つめて立っている女の子。
そう、それが……莉世、だった。