モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
「てか、はい」
「は?」
また昨日と同じく、両手を広げて私の目の前に立つ蒼井。
うわぁ、ムカつくくらい身長高い……
女子の中じゃ後ろの方になる私だけど、それでも見上げるくらい高い蒼井。
どこまでイケメンなの、この男……
「で?その手は、なに?」
なんか、嫌な予感しかしないんですけど……
「昨日はできなかったから」
「………なにを?」
なんとなく予想できたけど、一応聞いてみる。
「もちろん、おはようのハグ……って!!」
「しません」
貼り付けたような笑みでにっこり笑って、次はその手をバシッと叩く。
「おい、叩くなよ!?」
「蒼井が変なこと言うからでしょ?」