モテ男子が恋愛したくない私に本気をだした結果。
「はあ、良かった……
間に合った……」
学校に着けば、授業が始まるまでまだ20分くらい時間があった。
「全然余裕だろ。
てか、いつもあんな早くに家出てんの?」
「それを言うなら蒼井だって……今日、何時にうちに来たわけ?」
電車に乗らないといけないために、家を早く出る私。
学校までは電車で30分はかかるから、余裕を持って出るようにしてる。
「んー、6時半くらいだったと思う」
「え、バカなの?」
その時間、私まだ朝ごはん食べてる時間なんだけど。
そんなに朝早くから、家の前にいたの?
しかも蒼井の家は絶対に近くじゃないのに。
何時に起きたんだろ?
「あ、今のもしかして……俺の身体、心配してくれてる?」
「……なんで、そうなるわけ?」
どうしてそう、なんでもポジティブな考えになるんだろうか。
「蒼井のことだから念の為言っとくけど、別に朝来なくていいから。迎えとか、死んでもいらないし」
「あ、やっぱり俺の心配してくれてるじゃん」
「……一緒に登校したくないだけなんだけど」