俺様王子が恋をした
よし、じゃあ本題だ。

また真優華の手を引き帰り道を辿りながら
話を進める。


「もし、誰かに合宿で告白されてもちゃんと
 断れよ。向こうに丸め込まれないように
 好きだとか言われた瞬間、ごめんなさいって言って
 走って逃げろ。」

真優華を見ると口を開けてポカンとしてた。
こいつ理解してないな。

「もう一回言う。てかあと一回しか言わねーから
 絶対理解して実行しろ。
 お前が告白をされた。そしたら相手に間髪入れず
 ごめんなさいって言って断れ。
 ごめんなさいって言ったら、すぐにその場から逃げろ。
 いいな?分かったな?」

分かったのか分かってないのか
よくわからない顔してるけどなにか言いたげだ。

「なんだ?」

言いやすいようにこっちから尋ねた。

「あ、あの。そもそも私が告白をされるなんて
 有りえないと思うんです。
 今までだって一度もなかったし・・・。」

は?まじかよ。なんでだ?
いや、今そこの問題はどうでもいい。

「うるせぇ。あるったらあんだよ。
 いいな。この事絶対忘れるなよ。
 もし忘れて、なんかあったらお仕置きだからな。」

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