俺様王子が恋をした
「おーし、じゃあ荷物まとめたら
 その辺集合な~」

という担任の声。
その辺て・・・。
アバウトだなとは思うけど、それでもなぜか
うちのクラスはしっかりまとまってる。
そんなとこはやっぱ先生がすごいのかな?とも思う。

「これからの予定何だっけ?」

美優の言葉でトリップした世界から戻った。

「ウォークラリーじゃなかったけ?」

「え!なにそれ楽しそう!」

「それぞれの場所にポイントが設置されてて
 そこでハンコ押してくるみたいね。」

その場所のヒントになるのが
さっきもらった、この紙に書かれてるって事か。
宝探しみたい。

「なあ、しかも一番に帰ってきたグループに
 なんかあるらしいぜ!」

洸太くんがウキウキしながら話してる。

「なんかって?」
なんだろう?

「それはわかんないけど
 楽しいから一位めざそーぜ!」

みんなが『おーっ!』とノッていて
私も一緒にこぶしを真上につきあげた。
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