俺様王子が恋をした

『はい、じゃあスタート!
 気を付けて下さいね』と学年主任の先生の声で
始まった。



一つ目のヒント・・・。

「この、『ずっと座っている人の足元を見ろ』
 ってなんだと思う?」

私は疑問を口にしたけど
みんなも分からない様子で頭を抱えていた。

するとずっと地図を見てた雄大君が口を開いた。


「こっちだ。きっと銅像の事だろう。」

おお、しゃべった。って感心してる場合じゃないな。
銅像か。銅像なんてあるんだ?

なんて思いながら半信半疑で着いていくと
本当に銅像があった。
しかも座ってポーズをとる男の人の。
こんな場所には不釣り合いなんじゃないかとも
思ったけど、あえて突っ込むのはやめておいた。

「本当にあった銅像!すごい!」
同じことを思っていた美優が健人君と手を繋いで
銅像に駆け寄った。
ほんと仲良し・・・。

そんな姿を見つめていると

「おい!あったぞ!ハンコ!」
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