俺様王子が恋をした
そう言った健人君を見ると
その手にはしっかりハンコと小さなメモ用紙が
握られていた。

「なに?その紙。」

「えっと『あなた達が一番乗りです。
 この紙とハンコは押した後、そのまま
 持ち帰ってきてください。』だって!」

「え、って言うことは、他のヒントの場所に行っても
 同じような紙があって、先にとられちゃったら
 ダメって事?」

「きっとそうだろうな」

あぁ、そう言う事か。
美優も雄大君も冴えてる。

「じゃあ、急がないとね?」
そのゆずちゃんの一言でみんなが
更にやる気を出した。
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