俺様王子が恋をした
「ごめん、いきなりあんな事して・・・。」


雄大君の声が聞こえる。


「俺、ずっとずっとお前の事が好きだった。」


私が、好き?

だって雄大君は
私がどれだけ先輩を好きか知ってるよね?


「見てるだけでいいって思ってた。
 だけど、今日一日そばにいて俺が守りたいと思った。」


そんな事言われたって

「困るよ・・・。」

聞こえてるか聞こえてないか
分からないようなボリュームの声しか出なかった。
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