俺様王子が恋をした
「・・・せん、ぱい?
 どうしてここに・・。」


私の質問に答える前に
きつく抱きしめられていた。

今、先輩の顔は見えないから
どんな事を思ってるのか
分からないけど、
抱きしめられた身体から伝わってくるのは
私の大好きな先輩の温かい体温と
優しさと、好きの気持ちだった。

苦しくてもいい。
もっと強く抱きしめてほしくて
あるだけの力全部を振り絞って
先輩を抱きしめ返した。


しばらくその様子を見守っていた2人が
『さっきの事少し詳しく話しておいた』
と言われた。

その言葉で触れていた体が離れ
先輩の顔を見る事が出来た。
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