俺様王子が恋をした
中に入ると
見慣れた3人の姿。

3人とも何とも言えない表情で
私達が来たことに
そんなに驚いている様子はない。


「雄大って、誰?」


今まで聞いたことのないような
ドスの聞いた声が先輩の口から発された。
思わず私はビクってなったのに
雄大君は何食わぬ顔で
俺です。と名乗り出た。


「お前、自分が何したか分かってんの?」

「はい。そこにいるあなたの彼女にキスしました。」

ただならぬ空気が漂ってる。
こんな2人見たことない。

先輩の圧に動じない雄大君。
むしろ対抗してる感じ。
私でさえ、ひるんでるのに・・・。

「言ってくれるね?覚悟は出来てるよな?
 もちろん。」

「えぇ、いつでもどうぞ」


これからなにが起ころうとしてるのか
さすがに私でも分かる。
けど、先輩、それはダメ・・・。
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