俺様王子が恋をした
目を大きく開き驚いてる先輩を横目に
雄大君の方へ体を向けた。


「私は、恭介先輩が好きなの!!
 自分から触れたくなって
 手を繋ぐのも、キスをするのも
 先輩じゃなきゃダメなの!」


周りの目なんかお構いなしに
大きな声で言った。


すると先輩はフッと笑って
「だってさ。お前の負けだな。」

勝ち誇った顔で雄大君に言った。

それと同時に私はとっても濃厚なキスを頂いた。
先輩に顔を抱え込まれるような形で。


「んっ・・はっ・・」

「声出すなよ。」

そ、そんな事言われても・・・。


なんとか我慢し続け
先輩の唇が離れるのを待った。

先輩が満足した時には私はもう酸欠状態で
先輩の胸に倒れ込むような感じで
支えられていた。

「分かった?こんなかわいい顔、誰にも
 見せたくねーんだけどさ、
 こうでもしないとバカには伝わんねーと思って。」
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