俺様王子が恋をした
「まゆ、それは聞き捨てならない。
 この期に及んで一緒にいるだ?
 俺の気持ちはどうなるんだよ!」

あ、そっか・・・。

「そ、そうなんですけど・・・。」

次の言葉に詰まっていた。
すると

「嘘だよ。友達関係まで口出さねーよ。
 まぁ、本音言えばお前には一切男は近づけたくねーけど
 さっき熱烈なチューもらっちゃったから気分がいい。
 から、許してやる。」

いじわる~な笑顔で言った。

ね、熱烈な・・・
思い出して顔から火が出そうなくらい
恥ずかしい事した私・・・。

こんな顔見られたくなくて
先輩の胸に顔をうずめた。


「あれ?まだいちゃいちゃ足りなかった?」

え、いやそうじゃないんですけど!

「わりーな、お前ら。
 こいつまだ足りないみたいだから
 そろそろ2人でいい事してくるな。
 雄大?とか言ったか?
 次はないと思え。真優華は俺のだ。」

最後の一言だけ
めちゃくちゃ低い声で言い放った。

その言葉に雄大君はさっきまでの強気な
態度が嘘のように
『ヒッ』というような声が出てしまいそうな顔をしていた。
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