俺様王子が恋をした
「あ、あの、その、遅れて
 ごめんなさい・・・。」

まだ謝ってるよ。
来れなかった理由なんて想像つくから別にいいけど。

「もう謝るの禁止な。謝られる理由ないし。
 もし次謝ったらキスな。」

「へ!?あ、ご、ごめんなっ
 さいなんて、い、言いませんよ!?」

早速言いかけてるし。
こうやってアタフタする姿が俺はたまらなく好きだから
もっともっといじめたくなる。

「何だって?俺にはごめんなさいって
 聞こえた気がするけど?
 もしかしてわざと?そんなに俺とキスしたかったの?
 なら、いくらでもしてあげるから素直にいいな?」

そう言うと口をパクパクして
なにか言いたいのに言葉が出ない様子。
こんな顔でさえも愛しいと思う。
かなり重症だ。
< 179 / 390 >

この作品をシェア

pagetop