俺様王子が恋をした
校長先生のなが~いお話を聞いて
少し寝そうになりながら
なんとか始業式を終えた。
教室に戻り、明日からの説明を受けて
今日は終わり。


「ゆずちゃん!バスケ部!見学行こう!!」

「私まだやるって言ってないんだけど・・・」

だるそうなゆずちゃんの腕を無理やり引っ張る。

「ほら行くよ~!美優はサッカーなんだよね?
 健人君に一目惚れしちゃったみたいだから?」

ゆずちゃんの言葉は無視し美優に問いかける。

「や、やっぱりわかってた・・・?
 ちょっと頑張ってみようかなって・・・」

顔を真っ赤にしながらそう言う美優は乙女だ。

「うん!頑張って!私も高校生になったから
 瞬君に妹としてじゃなくて、1人の女の子として
 見てもらえるように頑張るから!」

こう誓い合って抱きしめあった。
いきなりハグした私と美優はクラスメイトの注目の的だった。

「ほら、わかったから行くよ。
 しょうがないから協力してあげる。」

ゆずちゃんに引き離された。
やっぱゆずちゃんはかっこいい!
いつでも私たちの味方だ。

でもゆずちゃんの恋バナって聞いた事ないな?
いつかゆずちゃんも恋したらいいな!
その時は私が力になってあげるんだ!
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