俺様王子が恋をした
バスケ部が練習する体育館に着いた。

「お!まゆ!」

あ、瞬君・・・!

「しゅんく・・・」
ん、と名前を呼ぼうとした時
タンッとボールが床に落ちる音がした。

すると

「ねぇ!まゆかちゃん!このとてつもなく
 美人な子はお友達・・・?」

イブ先輩がゆずちゃんを見てそう言った。
ボールを落としたのはイブ先輩だったんだ。

「イブ先輩、こんにちは。
 こっちは一緒にマネーシャーをしてくれる
 中村 柚希ちゃんです!」

私の言葉と共に軽く頭を下げたゆずちゃんに

「俺、2年の白川伊吹。
 君に一目ぼれした。俺と付き合って?」


え、え、


「えぇぇぇーーーー!?」

う、うそ。生告白。初めて見た・・・。
しかもゆずちゃんに・・・。


「・・・はい?
 いきなりそんな事言われても困るんですけど。」

至って冷静だゆずちゃん。私のが動揺しちゃってる。

「わかった。じゃあこれから俺を知ってもらう。
 そんで俺もゆずきちゃんの事知る。
 答えはそれから聞かせて?」

「めんどくさい。」

バ、バッサリ言った・・・

「俺!頑張るから!絶対好きにさせるから!」

おぉめげないイブ先輩、すごい
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