俺様王子が恋をした
…?
分からなくて首を傾げた。

「まゆたちは、
 飾りで付き合ってるんじゃなくて
 本当にお互いが求め合って一緒にいる。
 ちゃんと想い合ってるんじゃないの?」

そう…なのかな?

「私にはそう見えるよ。
 だからこそ、柊君は
 自分の弱さを認めて
 まゆを守ろうとした。
 中々出来る事じゃないと思うな。
 だから、もう一度ちゃんと柊君と
 話してみるべきだよ。
 本当の気持ちを知るためにね。」

パチンと綺麗な目からウインクが飛んできた。
こんな風になってる私の扱い方を分かってるのは
お姉ちゃんだけだ。

「お姉ちゃん…ありがとう。
 お姉ちゃんが私のお姉ちゃんで
 よかった。」

やっと笑顔を見せることが出来た。
私の顔を見て同じように
お姉ちゃんも微笑んでくれた。
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