俺様王子が恋をした
部屋に着き
向き合って座って呼吸を整える。

大丈夫。

「先輩、先輩は寂しくないですか?」

その質問に間髪入れず

「寂しくない訳ないだろ?」

と答えた。

「寂しくない訳ないけど
 今の俺にはこうするしかなかった。
 俺、初めて自分に絶望した。力の無さに。
 子供の俺には何もできなかった。
 だから親に頼った。かっこわりーけどな。
 でも俺は強くなるよ。お前を自分の力で守れるように。
 だから離れるんだ。
 俺の勝手だけど待っててほしい。」

すごく切なそうな顔してるのに
瞳には強い意志が感じられた。
私はその気持ちに応えたい。


「ほんと、勝手です…」
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