俺様王子が恋をした
久し振りに会ったわけじゃないのに
久し振りな気がして
なんだか緊張した。

「お、おはようございます…」

だんだん語尾が小さくなってしまった。

「なに、そんな他人行儀なの?
 ほら、荷物貸して。行くよ。」

手を差し出され、言われた通り荷物を預ける。

「じゃあ、娘さんお借りします。」

「はい、宜しくお願いします。
 御迷惑かけないようにね。」

「分かってるよ!行ってきます!!」

こうなったら思いっきり楽しもう!
お母さんに見送られ家を出た。
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