俺様王子が恋をした
そう言えばどうやって
向かうんだろう?と思っていたら
家の前に見慣れない、
私でもわかる高級な車が停まっていた。

もしかして……

「これ、乗って。みんなの事迎えに行くよ。」

まさかまさかの予感が当たった。
運転手さん付のその高級車は
先輩が本当に理事長の息子さんなんだと
実感させられるのには十分な光景だった。

そんな事を考え、ぼーっとしていた私より先に
車に乗り込んでいた先輩に
車の中から呼ばれた。

「まゆ、何してんの?早く行くよ。」

…っは!いけない。またトリップしてたよ。

お願いしますと
運転手さんに挨拶をして
恐る恐る車へ乗りこんだ。
< 240 / 390 >

この作品をシェア

pagetop