俺様王子が恋をした
---部屋に入ると
そこはお姫様でも住んでいるんじゃないかと
思うくらい可愛い部屋で
ピンクの壁紙に
でっかいテレビが掛けられていて
部屋の真ん中には
ガラスの机が置いてあり
3人で座っても余裕そうな皮のソファの上には
赤や紫やピンクのハートのクッションが置いてあり
端の小さい机の上には
可愛いティーセットが並べられていた。

「かわいい…」

思わず漏れた声に

「気に入った?」

いつの間にか後ろにいたらしい
先輩に声を掛けられた。

「…はい!とっても!
 一回でいいからこんなお部屋に
 住んでみたかったんです…!!」

きっと今の私は目をキラキラ
輝かせているだろう。

嬉しそうなわたしを見て
先輩も同じように微笑んだ。

「よかった。
 まゆの為にこの部屋改装したんだ。
 もちろん俺も手伝ってね。」
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