俺様王子が恋をした
そう言って優しい顔で笑い
頭を撫でてくれる先輩に
心臓がぎゅーってなった。

何ともいえない喜びが
込み上げてきて
先輩の胸に飛び込んで
抱きしめた。

「うわ…それ反則…」

声が聞こえた時には
私の体は宙に浮いていた。


…え?

理解するのに数秒かかったけど
先輩にお姫様抱っこされていた。

「ちょっ//降ろしてください…っ!」

じたばたしてみるけど
ビクともしない先輩の腕力は
どうなっているのだろう。

そのままベットへ連れて行かれ
静かに降ろされた。
< 266 / 390 >

この作品をシェア

pagetop