俺様王子が恋をした
見つめあったまま
ゆっくりと顔が近づき
唇が触れた。

今の先輩はさっきと
海に行く前と同じ顔をしている。

私の唇に触れた
先輩の唇が今度は私の耳元に近づき

「…嫌なら拒んで。」

これでもかって位の
甘い甘い囁きが届いた。

この言葉が合図のように
キスは激しさを増した。

私はただただ
先輩のキスを受け止めた。
< 268 / 390 >

この作品をシェア

pagetop