俺様王子が恋をした
「1年生ですよ!
 校舎の一番上の端に教室あって
 そこで売ってるんで行ってみてくださいね。
 お願いします。」

淡々としゃべるゆずちゃんに
先を越された。

けど、私が言うより
ゆずちゃんが言った方が
確実に伝わるはずだから
結果良かったなと思った。


「それじゃあ…」

その場を離れて
別の場所に宣伝しに行こうとしたら

「待ってよ~」

三人のうちの一人に
手首を捕まれてしまった。

「な、なんでしょうか?」

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