俺様王子が恋をした
「んっ…!」

強引に
息を吸う暇さえ与えてくれない。

角度を変えて
何度も何度も先輩が私の口を塞ぐ。


壁に背中を押さえつけられたまま
立っていた私の足に
力が入らなくなって
座り込んでしまっても
離れる気配がない。

何とか離れようと
首を左右に振ってみても
何処までもついてくる。

かと思えばヒラヒラしている
スカートの裾を引っ張って


「こんな短いスカートで
 こんな顔して
 誘ってるって受け取っていいんだよね?」

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