俺様王子が恋をした
耳元で囁かれた。


声も出なくなった私は
コクコクと何度も頷いた。


「分かればよろしい。
 しばらくしたら戻るか。
 店抜けたから俺も怒られそう~。」

なんて、さっきまでの雰囲気が
嘘のようにガラッと変わっていた。


「あ、まゆは戻ったら
 露出ないのに着替え直せよ。」


これには大きく頷いた。


この後私が
もう二度と先輩を怒らせないように
注意しようと決めたのは言うまでもない…。
< 298 / 390 >

この作品をシェア

pagetop