俺様王子が恋をした
笑ってたと思ったら
いきなり頬を触られ
妖艶な笑みを浮かべながら
流れていた涙を指で拭われた。
・・・っ///
いきなりの行動に自分でも分かるくらい
顔が赤くなった私を見つめて
「お前今日から俺のもんな。
言っとくけど、拒否権はねーから。」
・・・?
さっきまでと全然口調が違うし
今の言葉はこの人が私に向けて言ったもの・・・?
頭にハテナマークが大量に浮かぶ。
「おい、聞いてんのかよ?」
「え、あ、はい・・・」
この人のおかげでビックリして
涙止まったよ。
「んで、返事は?」
「え、あぁ、お断りします・・・」
「・・・お前人の話聞いてたか?」
「聞いてましたけど・・・。」
「じゃあなんで断んだよ!てかそもそも
拒否権ねぇって言ったろーが!」
「そ、そう言われましても
私は瞬君が好きなので・・・」
「振られてんのに?
明らかに負けを見せつけられたのに?」
うっ、心がえぐられる・・・
「そんなの、わかってますけどっ」
え?
なにこの感覚・・・
あったかい・・・
いきなり腕を引っ張られて
抱きしめられてる・・・?
「ほら、返事。
俺と付き合う?」
・・・コクッ