俺様王子が恋をした
学校に着いてもなんだかシンとしている。

なぜなら三年生は二月になると
自宅研修で週に一度しか登校しないから。


この静けさと冬の寒さが
私の心までも沈ませる。


先輩と出会ったころは春で
桜が綺麗に咲いていた。


そして離れることが決まったのが
セミの声が響く暑い夏。


それから秋が過ぎ、毎日雪を見る季節。


先輩と離れる日は刻々と私達に近づいていた。



教室に着けば
ストーブのおかげで温かくて
色んな人の賑やかな話し声と

「「おはよう!」」と声を掛けてくれる
2人の笑顔に沈んだ心が段々と復活してくる。
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