俺様王子が恋をした
「先輩、先輩!!!」


勢いよく先輩の胸に
飛び込んだのにそれをしっかりと受け止めてくれた。

「会い、たかった…っ!」

『俺も』

優しく包み込んでくれる身体は
私の涙腺を崩壊させるのには
充分な理由だった。


「まゆ、じゃあ行こうか。」


行く…?

「行くってどこに…?」

「着いてからのお楽しみ。」

ニヤッと笑う顔は昔と変わっていなくて
なんだか安心した。
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